第37回 生命の起源および進化学会 学術講演会に参加して

東京薬科大学大学院 生命科学研究科

修士1年 古川龍太郎

s077089@toyaku.ac.jp


  

  今回初めて、生命の起源および進化学会に参加させていただきました。3月初旬の開催ということで、4年生や修士2年生の卒論と修論発表に混ざって発表練習をしてきました。私自身、就職活動を行いながらの発表準備は体力的に厳しい状況でしたが、自分の研究をまとめるいい機会になったと感じています。今回の会場は大阪薬科大学ということで、大変校舎がきれいな大学でした。ここで発表するのかと思った時は既に緊張していたように思います。
  私が発表したのは2日目の午前中で、今回が初めての口頭発表でした。私の発表は「α2型グリシルtRNA合成酵素を用いた全生物の分子系統解析」というテーマでした。真正細菌、古細菌、真核生物が持つグリシルtRNA合成酵素のアミノ酸配列を用いて分子系統解析を行ったところ、真核生物が古細菌の内群になり、古細菌であるメタン菌と最も近縁になったという結果を報告しました。本番の緊張からか想定していた時間よりも短い発表になってしまいましたが、たくさんの御意見、御質問をいただき、大変よい経験をさせていただきました。想定外の質問もあり、自分の知識不足を痛感すると同時に、さらなる知識探求意欲が大きく湧きました。
  学会ではD-アミノ酸に関する研究や、宇宙に関する研究が多く、生命の起源研究のフィールドは際限がないと感じました。普段は分子生物学の分野の発表ばかり聞いている身としては大変難しいながらも新鮮な話題が多く、生命の起源のアプローチの仕方はどこにでもあるのだということがわかりました。また、昨年大きな話題となった「はやぶさ探査機が持ち帰った小惑星粒子の分析」に関する特別講演はその分析結果と考察に大変驚きました。シンポジウム1では日本酒に含まれるD-アミノ酸についての研究を大変興味深く聞かせていただきました。
  ;懇親会では、他大の大学院生や先生方とお話させていただきました。気さくな先生が非常に多く、アットホームな学会であることがわかりました。学生よりも先生の方が多い気がして、そんな学会も珍しいのではないかと思いました。楽しい中にも真面目に情報交換が成されていて、すごく有意機な場であると感じました。研究についても、励みになるお言葉をいただき、この学会に参加してよかったと思いました。
  今回の学会発表に先立ち、自分の研究とはどのようなものか考えることができました。また、学会後もどのように研究に臨んでいけばいいか考えされられました。それは、学会に参加されていた先生方が溢れんばかりの好奇心を持って研究に臨んでいるように感じたからです。今後も生命の起源と初期進化にチャレンジしていけることをうれしく思います。
  最後になりましたが、学会発表の機会をいただき、またご指導いただき、心から感謝申し上げます。



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