第37回 生命の起源および進化学会 学術講演会に参加して

埼玉大学院 理工学研究科

修士1年 熊地重文

s11mp211@mail.saitama-u.ac.jp


   2012年の三月に行われた,生命の起源および進化学会に参加させていただきました.普段,生命の起源という分野について私たちが行っている研究分野以外の発表を聞く機会は少ないため,他の研究者がどのようなアプローチで生命の起源と進化という大きな謎を解明しようとしているのかが非常に参考になりました.
  私はRNAが初めに誕生し,そこから生命が生まれたという「RNAワールド仮説」を基準に考えて,そこから遺伝暗号,タンパク質が誕生しうるのかに興味があり,主にペプチドに関する研究を行っています.本学術講演会では「4種類のアミノ酸(GADV)からなる原始タンパク質の機能」ということで,GADVの4種類からなるペプチドがtRNAと相互作用しうることを発表させていただきました.
  しかし,今回の講演会ではペプチドができるまでといった私が暗黙のうちに可能と思っていたことやガラクタ分子による生命の誕生の説や「GADV仮説」,宇宙環境での生物の生存に関する研究など様々な興味深い講演を拝聴することができました.「原子ペプチド生成に果たす足場RNAの役割(一般公演15)」ではリボソームの起源に関する可能性を考えることができ非常に興味深かったです.また,「生命の起源に関するGADV仮説(特別講演SL-2)」に関しまして,私は自分の研究の関係で「GADV仮説」について調べてはいたのですが,本学術講演会で実際に発表を拝聴することでこの考え方について理解を深めることができました.
  生命の起源と進化は様々な論点から考えることのできる分野だと思います.そこでこのような様々な分野の方が参加し,互いに研究を発表,意見交換していくことが重要だと思います.このような貴重な機会を持つ学会に所属させていただくことができ非常にうれしく思います.

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