![]() このたび,生命の起原および進化学会の運営委員長を拝命いたしました,小林憲正です。若輩の身でこのような大役を仰せつかり,身がひきしまる思いですが,就任にあたり,抱負を述べさせていただきます。 本会は,生命の起原と進化という大きく,かつ学際的な課題に対して,いろいろなバックグランドの方が知的好奇心を糧に,それぞれ独自の手法により挑戦しつづける,という極めて特異的な学会だと思います。設立からまもなく30年が過ぎ,設立にご尽力下さった先輩方の多くが現役を退かれつつある今日,新たな会員の獲得を進め,本会を盛り立てていく新たな方策が求められています。 30年近くの歴史を有する本会ながら,研究者や一般の方々への知名度は,まだまだ低いように思います。本会よりも新しい学会も次々に誕生していますが,扱う対象が本会とかなり重なりあう学会も数多く見られるようになりました。まずは,このような学会とともに議論する機会を作ることから始めたいと思います。 また,生命の起原に近い分野として,「アストロバイオロジー」という分野ができ,米国を中心に成長を続けています。日本でも,若手の研究者を中心に,この新しい分野に興味を持つ人が増えつつあります。しかし,現在,日本ではこのアストロバイオロジーの拠点となるような団体や学会は存在しません。アストロバイオロジーは,生命の起原・進化・分布・未来などを扱う学問分野とされていますので,まさに,本会と深くかかわる分野です。そこで,本会をそのようなアストロバイオロジーに興味をもつ人々の受け皿にしたいと考えています。 上記のような考えから,新たな企画を始めました。第一は,毎年5月に開催されている「地球惑星科学関連学会合同大会」への参加です。この合同大会は,地球惑星科学に関連した研究に関わる20の学会の共催および協賛によりなりたっている大規模な大会です。地球惑星といっても,中には生命科学に関連するテーマも多くあります。本年より「アストロバイオロジー」と題するシンポジウムも始まりました。先の奈良での学術講演会で,この合同大会に参加することが正式に決まりましたので,次回以降,多くの会員の方がこの合同大会で議論に参加するとともに,他の学会員に本会のアピールをしていただければと思います。 次は,来年6月に新潟で開催を計画している「生命の起源およびアストロバイオロジーに関する国際シンポジウム(仮題)」です。このシンポジウムは元来,次の国際生命の起源学会(ISSOL 2005)大会が北京で開催するのにあわせ,ポストコンファレンスとして開催を準備してきたものです。このシンポジウムの詳細につきましては,なるべく早く,皆様にお知らせしようと思いますが,本会会員のみではなく,関連する多くの学会声をかけ,より学際色の強いものにしていきたいと思っています。1977年に京都で開催されたISSOL 1977は,本会の黎明期に本会を日本および世界に強く印象づけることができた国際会議でした。来年の国際シンポジウムにより,本会および日本の生命の起原・進化研究を日本および世界に向けて発信していければと思います。 このほかにも本会を盛り立てていくためのアイデアをお持ちの方も大勢いらっしゃると思います。そのようなアイデアを,私および運営委員会に提案していただきたいと思います。その中で,ひとつでもふたつでも,新たな試みを開始していきたいと思いますので,何卒よろしくお願いいたします。 |
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生命の起原および進化学会 運営委員長・会長 小林 憲正 連絡先:〒240-8501 横浜市保土ヶ谷区常盤台79-5 横浜国立大学大学院工学研究院 電子メール kkensei@ynu.ac.jp |
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